5月19日の新聞によると5月18日二十世紀最高の歌手のひとりデートリッヒ・フィッシャー・ディスカウ死去。
ディスカウはドイツ、イタリヤオペラ、宗教音楽、リートと実に広い分野で活躍したが、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」、マーラーの「さすらう若人の歌」、シューマンの「詩人の恋」等リートは素晴らしい。
特に1962年及び1972年に録音した「冬の旅」は絶品で、共に世界一の伴奏者ジェラルド・ムーアの伴奏による。私の愛好する1枚はジェラルド・ムーアのファウエルコンサートの実況録音で、彼のお気に入りのフィッシャー・ディスカウ、エリザベート・シュワルツコップ、ビクトリア・デ・ロスアンヘルスが顔を揃えた。彼女達二人による「2匹の猫」は楽しい。
ムーアはフィッシャー・ディスカウについて「彼がワンフレーズを歌っただけで私は巨匠を目の前にしていることに気づいた」と述べている。
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