蘇番経(そばきょう) 濃茶紙金泥 書き終え額装へ

蘇番経 高岸拓川原著 「蘇番経、優曇経」のうち

「お釈迦さまは舎衛城の祇園精舎にお住まいでした。そこでは万物が生き生きとして、大樹の下には甘泉が沸いておりそれこそお釈迦さまがお住いするに相応しいところでした。ところがその傍らに人一人臥せっていて、いかにも食べるのもなく病気で疲れ、今にも命が尽きようとしています。その人は苦しみを除き、楽を与えて欲しいのですとお釈迦さまにお願いしました。お釈迦さまは手に一本の草を持ってきてーこの草の実は薬である。臼で挽いて粉にし水で調え餅を作って食べるとよいーとお教えになりました。病人はいわれたとおりに食べたところ、みるみる元気になり歩いて帰りました」云々とある。

先月「源氏物語」書写アップ打ち上げで「大黒屋」に集まった折ご主人から見せられ、お借りしたものを書写した。
1800字 濃茶紙金泥