歎異抄を読んだのは20年程前であった。
当時友人で熱心なキリスト教信者であり、ドイツの反ナチズムの
キリスト教の神父ボンフェッツファー(30代半ばで獄死)と婚約者マリアの往復書
簡集等翻訳していたが、40代半ばでC型肝炎で死去。真近に死を感じて
読んだ歎異抄のなかの「地獄は一定すみかぞかし」たとえ法然聖人にすかされ
まいらせて念佛をして地獄におちたりともさらに後悔すべからくさうらう」に強い衝撃を
受けたことを思い出す。何と激しく強い言葉か。
親鸞の言葉は変動と戦乱のの真っ只中に生きていたにも拘らず、日常の信仰生活を
語っているのも驚きであった。
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