カサブランカ 1943年(米)マイケル・カーティス 監督
リック 役 ハンフリー・ボガード (17歳頃の鉛筆画)
イルザ役 イングリッド・バーグマン
ラズロ ポール・ヘンリード
第2次大戦下フランス領モロッコの首都カサブランカはアメリカへ亡命する人々の寄港地であった。カサブランカでクラブを経営するリックは昔の恋人イルザと再会したが、彼女は反ナチの運動の国際的指導者ラズロの妻だった。当時パリでイルザは夫ラズロがナチスに捕らえられ殺害されたと思い込み打ちひしがれていたが、リックと会いラズロを尊敬していたことと愛を取り違えていたのを悟る。
リックとイルザに愛が芽ばえるが、ラズロが脱出し生きていたことを知ったイルザはリックの前から姿を消す。カサブランカで再会した両者であったが、彼女はリックを深く愛していた。リックは私情を捨ててイルザ夫妻の脱出に協力する。この作品は反ナチズムを描くことが目的ではなく、無論戦争を描くことでもない。単に舞台をここに設定した娯楽作品である。ハンフリーボガードにとって実においしい役どころで、この作品によってボガードの人気は急上昇した。ハードボイルドの元祖的役者となる。バーグマンはサラトガ本線
(1944年サムウッド監督)と並んで一番美しい時であった。
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