1938年 仏 レオニード・モギー監督(ロシア生まれのフランス人)
女性感化院の物語で、ヒューマニズムに溢れた若い院長が古い規則を廃し、格子を取り払い新しい施設をつくろうとする。その中に手のつけられない不良少女がおり、院長はその少女にやさしく接し純真さを取り戻す。施設内の医者が恋人であるが仕事に熱中するあまり次第に疎遠となり彼は施設を去る。院長は彼をあきらめ、少女を施設から解放する。
何といっても少女役のコリンヌ・リシュールでありこの一作でスターとなったが右翼に属する著名であった父ジャーナリストジョン・リシュールと共にドイツ軍に協力、ナチス占領司令官オットー・アベッツの情婦となった為に戦後戦犯として10年の刑を受け29歳で獄死している。人民戦線時代の余韻を残すヒューマニズムが多くの人々の共感を呼び起こした。
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