いま考えなければならないこと(岩波ブックレッドNo.866)の中に
核兵器廃絶の逆説として1999年まで大統領の特別顧問をしていたポール・ニッツェがやめて、1999.10.28ニューヨークタイムスに語っている要旨は「核兵器はもうやめた方がいい、ロシアとか他の核保有国と相談して皆で核兵器をやめようというのではなく、アメリカが一方的にやめた方が良いというもので、とにかくアメリカにとって核兵器は利益がないから一方的に廃棄することが良い。いまや核でない武器が非常に発達したから米国は核兵器を必要としないということで、相手の核兵器を迎撃するNMDやレーザーへいきとかスマート爆弾とは、自分で軌道修正しながら静止した目標を破壊する爆弾であり、命中の精度が高くなるほど爆発力は小さくても基地が破壊できるということで、狙った地点に落ちるようになれば相手の核兵器を破壊できるから核兵器はいらないという理論である。ニッツェのいうような核兵器不要論は平和主義ではないと加藤周一は断じている。
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