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法隆寺。像高37.6cm、中国唐時代作 頭上に八面を置き本面と合わせて九面観音と呼ばれている。頭上面を別伐製とする以外はすべて白檀の一木で彫出されている。頭、体部を始め、装身具、垂髪、天衣、持物から足下の蓮華まで精緻を極めた彫技で鏤刻され、像は古色に覆われて殆ど当初の素地色をあらわさないが、髪部に緑青、唇に朱を差し、ひげを墨で描いている他は彩色を用いていない。小像ながら本像が盛唐の檀像彫刻の善美を尽くした名品であることには疑いない。
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