今年7月「菊竹」のご主人が日中に倒れ救急車で運ばれたが、そのまま帰らぬ人となった。 奥様、ご近所の人達、常連さん達、皆突然のことに哀しみにくれた。
季節の鍋物、特に奥様の郷里の秋田から届くキノコや山菜でのきりたんぽ鍋は美味かった。舞茸ご飯も忘れられない。刺身は腕利きのご主人の目の利いた仕入れで、いつも常連さんを唸らせた。
「菊竹」は金町駅北口から6分、金町北口一番街が終わった五差路の直ぐ「白河焼肉店」と並んでの店であった。
ご主人が料理を担当し、秋田美人の奥様がくるくるとお客さんの間をよく動き回った。
御酒もお客さんの好みの燗を心得ていて気持ちが良かった。ご夫妻の絶妙のコンビが
多くの常連さんをつくってきた。
「この店は安くて美味いし、気取らず気分がいい」と長いお付き合いの常連さん達の言葉だ。 跡を継いでお店を再開させることは無いようだ。ご夫妻で支えあっての「菊竹」さんだったのだから。 早晩お店を閉めるのであろう、店で使用していた刺身皿や小鉢などの食器や鍋を「宜しかったらどうぞ」と店先に並べてあった。いつの間にかなくなっている。思い出にもらっていった常連さんもいたのでは。
ご冥福を祈ります。もう一度奥様のお目にかかれたらと思うのだがお見かけしない。
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