1916年インドのタゴールは「インドから日本へのメーセージ」の中で次のように言っている。「ヨーロッパ文明は粉砕機のようなものだ。それが侵入した国の人民を滅ぼし、自らの勝ち誇った進行を阻害する民族をば根絶やしにし、滅ぼし尽くす。正に人喰人種の文明である。ヨーロッパ文明は弱い者を虐たげ、それによって我が身を富ましめる。
あらゆるところに、嫉妬と憎悪とをまき散らし、行く先々を荒野にする。科学的かもしれ
ぬが人間的ではない文明だ。このようなことがいつまでも続けられる筈はないと云うこ
とを、何の躊躇もなしに我々は予言する」。
ロマン・ローランは同じく1916年「先駆者」の中で「このようなことがいつまでも続け
られる筈がないとタゴールは言っている。ヨーロッパ人よ、これが聞こえるか、耳を
ふさいでいるのか、よく胸の中の声を聞いてもらいたい。我々も自らに問うてみようで
はないか。現在の災危には、我々は全部責任がある。或る者は意志によって、又或る
者は弱さによって。しかも弱さというものは、一番罪がないと言うことにはならないのだ」
と述べている。
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