岩波「図書」9月号から

池澤夏樹「今すぐに効くマヤコフスキー」の中からマヤコフスキーの詩の一節。
「見たことがありますか、殴る人間の手を犬がぺろぺろ舐めるのを 

この場面はついつい今の日本の某与党(もちろん小さい方)の振る舞いに重なって見える。平和を標榜していたはずのあなたたちはどうしてそこまで豹変したのですか。標榜から変貌へ、政権党という餌はそんなにおいしいのですか」

20世紀前半に書いた詩に時代を超えた普遍性があるとは、名作は不滅であると改めて思い知らされる。