福田財務次官のセクハラ発言
森友、加計学園問題や自衛隊の日報問題、公文書の改竄等々で内閣支持率が低下するなか、週間新潮で女性記者にセクハラ発言を繰り返したと報じられて、福田淳一事務次官
が辞任を申し出た。
麻生財務相の報道機関に対して高を括た高圧的態度でこの事件の圧殺を図ったところ、19日未明、テレビ朝日の篠塚浩取締役報道局長が会見を開いて、女性社員が福田淳一次官からセクハラを受けていると上司に伝え、この事実を報道すべきだと相談したが、本
人が特定され、二次被害が心配されることなどを理由に「報道は難しい」と伝えたこと
を明らかにした。この為社員は「責任の重い立場にある人物による不適切な行為が表に
出なければ、今後もセクハラ被害が黙認され続けるのではないか」との思いから週刊新
潮に連絡、録音の一部も提供したとして公表。
財務省に抗議文を提出した。ついで今日は財務省の記者クラブ「財務研究会」は18日抗議文を同省に提出。日本新聞労働組合連合会や日本民間放送労働組合連合会も抗議声明
を出した。
先進国の中でも言論、報道の自由が急速に低下し、各国から懸念の声すらある中でのテ
レビ朝日や記者クラブの今回の行動は報道機関の矜持を辛くも守ったというところだ。
特筆すべきは週刊誌の果している独自の役割である。女性記者が週刊新潮に持ち込まなかったら、又テレビ朝日がこの事件を公表せずに、財務省に抗議してもこれ程に問題に
ならなかったであろう。女性記者の決断は見事であった。
安倍首相は事有るごとに「膿を出し切って」と発言するが、膿が本人であることに気が
付かないであろうか。