地球温暖化防止をめざす国連気候行動サミット

19.9.24付 朝日新聞

 

地球温暖化防止をめざす国連気候行動サミットが23日米ニューヨークで開かれた。

この席で登壇したスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは各国政府代表をにらみつけ拳を振りかざし、強い口調で責めた。

 

「間違っている。私はここにいるべきじゃない。海の向うの学校に戻るべきだ」

「あなたたちは私の夢を、子ども時代を空っぽな言葉で奪ってきた」

「苦しんでいる人たちがいる。死にゆく人たちがいる。生態系は破壊され、多くの種の絶滅が始まっている。そして、あなたたちはお金の話や、終わりなき経済成長のおとぎばなしばかり」

「科学は30年以上にわたり、極めて明白だった」とし、

「あなたたちは私たちを見捨て居ている」

「子供たちはあなたたちの裏切りに気づき始めている。もしあなたたちが私達を見捨てる道を選ぶなら、私はこう言う、絶対に許さないと」

「子供の権利条約ができて30年、世界のリーダーたちはたちの権利を守るという約束を破り続けてきた」と語った。

 

18世紀イギリスで開始された「産業革命」以降、今日に至るまでに地球の気温は1.1度上昇し、その為に地球規模で異常気象が常態化し、世界的に自然災害が多発している。

このままいけば、21世紀半ばには1.5度~3.5度の昇温が予想されるまさに異常事態であるのに、主要排出国の1位中国、2位の米国、3位のインド、4位のロシア、5位の日本で二酸化炭素排出量の半分以上を占めるのに、動きは鈍く、極めて消極的であるのが実情である。